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U.Yさん[4年生]

Q1 九州大学芸術工学部 音響設計学科を選んだ理由を教えてください。

進学を決めた経緯はとても安易なものでした。出身地を見ていただいてもお分かりになられると思いますが、私は福岡育ちで、言わば第二の故郷です。高校は沖縄の学校に通っていたのですが、当時の私は何としても福岡に戻りたいという気持ちが強く、『大学進学は絶対に福岡=九大!』とずっと心の中で決めていました。そこで面白そうな学科が無いものかと探していたところ、高3になる直前に、偶然にも音響設計学科を発見しました。見つけた当時は“音響設計”が一体どのようなものなのかをよく知らないにもかかわらず、音楽や歌うことに興味があるという理由だけで、この学科に一目惚れし、ここに進学しようと決めました。

Q2 どんなことを研究していますか?

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現在、私が所属する鏑木研究室では、主に音声の合成や分析といった研究を行っています。その中で、私は「歌唱音声(singing voice)」や「声質(voice quality、“せいしつ”と読む)」に注目し、「特徴的な声質を伴う歌唱発声法に関する研究」という題目で卒業研究を行いました。具体的には、ロック歌手が用いる“シャウトボイス”の声質の要因を、音声の物理的特性や、声帯・声道の発声時の様子を分析/観察することで明らかにする…というものです。この研究には、写真左に写っているEGG(Electrol Glottal Graphy)という、声帯の振動を電気信号に変換する機材を使用しました。結果的には、とても面白い成果を得ることができました。

Q3 キャンパスライフで楽しい、あるいは大変なことは?

学部4年生は、それまでのキャンパスライフと一線を画すものだと思います。その大きな要因の一つとして、研究室生活が挙げられます。研究の結果が出るともちろん嬉しいのですが、研究がうまく進まないことのほうが圧倒的に多く、研究の方向性を見失ったりしたときは特に大変でした。
研究室生活で特に楽しかったのは、卒論提出直後の2月初めに京都のATRという大きな研究所にて、プロのボーカリストを被験者に迎え、3次元MRIによる実験を行えたことです。学部のうちに大規模な実験を行えた事は、今後の僕にとって非常に貴重な体験でした。サークル活動もとても楽しいです。私は軽音楽部に所属していますが、裏方サークルが充実しているおかげで、他の大学・学部よりもクオリティの高いであろう学内ライブを楽しませてもらっています。

Q4 将来の野望を教えてください。

将来的には職種を問わず、日本だけにとどまらない、世界的に幅広く活躍できる人間になりたいです!

Q5 九州大学芸術工学部 音響設計学科を目指す人へのメッセージ

私がここへの進学を決めた高3直前の当時、音響を受験する上で必修科目である物理を未履修でした。それでも基礎から勉強して何とか合格し、大学4年生となった今でも物理と腐れ縁かの如く付き合っています。受験生の皆さんには『絶対に音響設計学科へ進学するんだ!』という強い信念を持って、日々努力してほしいです!

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